イースターと卵とチョコレート

フランスでは、イースターはPâquesという。少し前から、お店のショウウィンドウにも卵やうさぎがデコレーションされ、Joyeuses Pâquesの文字が踊っている。メイン(たぶん)の日曜日の次の月曜日が祝日になっていて、3連休だ。というわけで今日は3連休最終日。去年のイースターはちょうど4月頭で、私はその真っ最中にフランス入りしたので、疲れと時差ボケでそれどころではなかったのを思い出す。

イースターといえばエッグハンティングのイメージだが、上司の説明によれば、バチカンからベルが飛来し、上空を通過するときに家々の庭に卵を降らせるので、子どもたちがそれを探して集める、ということらしい。なんだかよくわからないし(上司自身も無宗教なのでよくわからないと言っていた)、私の脳内では空飛ぶベルが若干SF風味で再生されてしまっている。

ともかく子どもたちにとっては、卵、というよりは卵型のチョコを探して食べるイベント、もっと言えばチョコレートの日であるようだ。大型スーパーに行くと、イースター用の卵やひよこやうさぎのチョコレートがすごい勢いで並べられていて壮観である。

 

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Lindtのうさぎ軍団。みんなこんなにチョコ食べるの…?

Grands Hommesの紅茶屋さんでは、綺麗な卵型の缶に好きなチョコレートを詰めてもらえるようになっていたので、ひとつ購入してみた。最初は入れ物目当てのはずだったのだが、詰めるチョコはどれでもいいと言われて思わず真剣になりすぎてしまった。笑顔で付き合ってくれた店員のお兄さんありがとう!

 

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魚型ダークチョコと、アプリコット・フランボワーズの卵型チョコを入れてもらった。卵の内側もかわいい。

このお店オリジナルのカヌレ型チョコも選べるので、この時期にボルドーに来るならお土産にもいいかもしれない。チョコレート込みで18.90ユーロとちょっとお値段はするけれど、卵の缶がとても良いので損ではないと思う*1

ここに限らず、フランスでは魚の形のチョコをちょいちょい見かける。日本語でググると主にエイプリルフール(Poisson d'Avril)向けと書かれたページが多いが、魚はキリスト教のシンボルでもあるので、Pâques向けにも定番であるようだ。

フランスの人は本当にチョコが好きで、街にもよく成り立つなと思うくらいショコラトリーがあちこちにあるし、スーパーのチョコ売り場もものすごく充実している。ちなみに理系研究者はたぶんチョコ好きが多い(というか甘いもの好きが多い?)と思われ、日本でも某研究所の売店はチョコがやたら幅を利かせていたが、フランスは国民全部がこれを超えてくる感じだ。私も日本にいたときに比べると明らかに消費量が増えている…けど、美味しいから仕方ないよね…。

 

*1:缶だけでも購入可